2020年、世界は「中国の実力」を見せつけられた
2020年の日本のGDPは前の年に比べて4.8%のマイナス成長となった。金額でいうと539兆円である。アベノミクスの目標であった「GDP600兆円」にはついに届かずじまいとなった。
一方、中国の2020年のGDPは101兆6000億元(約1570兆円)。2010年に比べてGDPを実質で2倍にするという目標はコロナ禍の影響で達成できなかったが、それでも日本のGDPの2.9倍である。中国がGDPの大きさで日本を抜いて世界第2位になったのは2010年のことである。それから10年でこんなに大きく差がついてしまった。
各国経済の実力を反映した「真の為替レート」、すなわち購買力平価を算出する試みは世界銀行やIMFが行っている。世界銀行が計算した購買力平価によって2019年の中国のGDPを米ドルに換算すると日本の4.3倍となり、アメリカを上回って世界最大の経済大国ということになる。
https://www.newsweekjapan.jp/marukawa/2021/02/2020_2.php?fbclid=IwAR0qhhA-CuGjrs2F5nAO8BuWtLfJJEk6K9U4dmn_V-wo1b-DICz3Cvo4ukA