「監視国家中国」を笑えない日本の「硬直社会」 「根回し」と「一国二制度」から考える日中の本質
自由が行き過ぎると、あるいはビジネスがうまくいって大きくなりすぎると、共産党が出てきて、年貢を納めろ、みたいなことになるのですが、そこまでの存在になっていれば、もう中国の若者たちの夢は叶っている。むしろ、日本のほうがなにか狭苦しくて、自由は尊重されているようでいて、実は自由ではない。システムに基づく同調圧力が社会の中で強く残っているような気がします。
岡本:その通りで、逆なんですよね。日本は自由を尊重しますと言っているのは、自由がないからです。一方、中国が強権発動します、権力政治ですというのは、皆、自由でありすぎるからです。
小ぢんまりまとまっている日本や西洋のほうが、もともと自由がないので、その自由を獲得します、保証しますという、そういう体制ですよね。中国のほうは、もう、何をやっていてもよいので、一つにまとまらないから強権を発動しますという、そういうシステムです。
https://toyokeizai.net/articles/-/508090