雷神山古墳
雷神山古墳は名取市内中央にある愛島丘陵の東端に建築された東北最大の前方後円墳です。
全長168メートルに及ぶ長大な建造物であり、前方部の墳丘から太平洋側を見渡せば仙台空港が一望可能です。
歴史的にはおおよそ4世紀から5世紀初めの建造物とされています。
雷神山の名称の由来は古墳の頂部に雷神をまつった祠があったことによるものだそうです。
埋葬されていた人物の具体的な詳細については不明ですが、当時仙台平野を中心に統治した地方豪族の首長の墓と考えられています。
ちなみに日本最大の古墳は仁徳天皇陵古墳で、全長486M。東日本最大の古墳は群馬県の天神山古墳で、全長210Mになります。
過去に大林組が仁徳天皇陵の建造に必要なリソースを算出した資料がありましたが、
おおよそ総工期15年8か月、そう作業員680万人、総工費796億円がかかるという見積もりがあったようです。
エジプトのピラミッドも相当な人員が動員されたことを考えると、日本の墳墓である前方後円墳もまた、時代と空間を超えたピラミッドの壮観を感じます。