重要文化財「多賀城碑」(たがじょうひ)
国宝に指定へ。
碑は、高さ196cm、最大幅92cmの砂岩で、碑面をほぼ真西に向け立てられています。
碑面には141字の文字が彫り込まれています。中央上部に「西」の一字があり、その下には140字が11行に配されています。
碑文は、前半には京(=奈良の平城京)、蝦夷国(えみしのくに)(=東北地方北半)、常陸国(ひたちのくに)(=茨城県)、下野国(しもつけのくに)(=栃木県)、靺鞨国(まつかつのくに)(=中国東北部)から多賀城までの距離が記されています。
後半には、多賀城が神亀元年(724)大野朝臣東人(おおののあそんあずまひと)によって設置されたこと、天平宝字(てんぴょうほうじ)6年(762)藤原恵美朝臣朝狩(ふじわらのえみのあそんあさかり)によって改修されたことが記されています。
最後に天平宝字6年12月1日と碑の建立年月日が刻まれています。多賀城文化財ホームより。
蝦夷の英雄「阿弖流為」が平安時代延暦21年(802)降伏したときより古い時代です。