東北学院大学押川記念ホールにおいて 東日本大震災復興シンポジウム
仙台市青葉区の東北学院大学押川記念ホールにおいて、日本司法書士連合会主催の東日本大震災復興シンポジウム~司法書士の取り組み これまでの5年とこれから~が開催されました。
第一部基調講演として、女川町長より「東日本大震災からの復興・再生~これまでの軌跡と今後の課題~」について報告がなされました。人的被害の割合人口比8.3%、全壊率2/3、被災率87%ー被災地で最大の町の代表として、また全国で人口減少率最大の町の代表として、どのようにして今後自立した街づくりをしていくかについて方針の説明等がなされました。
第二部リレー報告として、日本司法書士会からは、主な被災者・被災地支援として、無料相談会の実施、災害復興支援事務所の設置、被災自治体への派遣等の取り組みの報告されました。また、女川町の災害復興支援事務所に他県より常駐する司法書士、他県より司法書士会を退会し女川町の復興支援専門員として働く司法書士の方の報告がありました。頭が下がります。
今後の課題として、相続登記未了問題等の指摘がありました。価値の低い共有山林等の相続登記を、知りながら放置する傾向が全国的にあり、また放置していることに気づかない場合もあります。
今回のように急に危急時にやりましょうと言っても、事情が許さなくなりがちです。このままだと益々相続登記未了の土地が増えることでしょう。
最後に第三部パネルディスカッション「復興を見据えたこれからの取り組みについて」がありました。
集中復興期間が過ぎ復興道半ばの市町村がまだまだありますが、一般参加者があまり多くなく、風化しつつあるなと感じました。