村上春樹「“分別より感情”“相手の知的水準を低く設定する”…そういう傾向が最近いささか気になっている」
彼は著書「わが闘争」のなかでプロパガンダについてこう述べています。プロパガンダというのは、政治宣伝活動のことです。
「プロパガンダは常に感情に向けられるべきであり、分別に向けられるべきではない。いかなるプロパガンダも大衆的でなくてはならず、その知的水準は最も頭の悪い者の理解力に合わせなくてはならない」
すごく率直でわかりやすい意見です。でもね、これが大いに効果を発揮したんです。そして世界は大きな戦争に引きずり込まれていきました。これって、なんかどっかの国の大統領のやり方を思い出させますよね。
それから、現在SNSなんかで盛んにおこなわれている声高な発信にも、これに似たものが少なからず混じっていそうです。分別より感情。相手の知的水準を低く設定する。そういう傾向が最近いささか気になっていたので、今日はアドルフさんに特別出演していただきました。
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