地獄から天国、世界3位の純利益で健在示した孫正義氏の「胆力」
2020年5月18日に発表されたソフトバンクグループの2019年度の決算は、営業損失が1兆3600億円以上となり、1994年上場後最大の赤字となった。ソフトバンク・ビジョン・ファンドは有力スタートアップの規模拡大を後押しし、競争相手を市場から完全に締め出す手法を取るが、その過程で多くの企業が損失を被った。そのため、決算発表を受けて孫正義の投資手法を疑問視する声がウォール街を中心に噴出した。
しかし、それから1年後の5月12日に発表された2020年度の決算は、4兆9900億円もの最終利益を計上し、日本企業ではトップとなった。