共有と不動産登記
共有山について以前書きましたが、共有地は相続登記漏れになりやすく、不動産の名義変更がなされない要素があると思われます。
そもそも共有山は所有者すらどこに所有しているかわからなくなって来ております。境界も含めてですが。共有山があることすらわからない人もいるところです。旧財産区から売却された当時は、住民が一緒に、薪炭のため山に入りました。現在はその目的もなくなったので、ゴルフ場に貸すとか現実的要請がない限り、放置されてきております。仙台、名取、岩沼等全市町村がすべてかはわかりませんが、その傾向はあると思われます。地籍調査が入ることによりようやく山が注目を浴びることもあります。生産森林組合を組織している地域もありますが、組合を組織すると法人税等の支払い義務が発生します。
また、共有山や共有通路は納税通知書に書かれていない場合があり、そのため相続人が気付かない場合が多々あります。
司法書士として、相続登記の依頼を受けたときは注意したいところです。