仙台市かさ上げ道路と名取市復興事業2
仙台市においては、「東部復興道路」いわゆる「かさ上げ道路」の整備に着手しております。七北田川・名取川間の県道塩釜亘理線等を「かさ上げ」して、堤防機能を持たせるもので、津波に対する多重防御の一翼を担うことを目的としております。総延長は南北約10キロメートル、幅員は10メートル(片側1車線ずつの2車線)、盛り土の高さは6メートル。東日本高速道路が管理する仙台東部道路(一般有料道路)の東に位置し、平成30年度末の完成を目指して進めています。約100万㎥以上の土砂が必要になると試算されています。大型ダンプ1台6㎥だとすると、約16万台ダンプが必要となります。ピンと来ないくらいの膨大な数字ですね。仙台市職員時代担当した事業です。
https://www.city.sendai.jp/hinan/shise/security/kokai/fuzoku/kyogikai/documents/setsumeikai1-1_1.pdf#search=%27%E4%BB%99%E5%8F%B0%E5%B8%82%E6%9D%B1%E9%83%A8%E5%BE%A9%E8%88%88%E9%81%93%E8%B7%AF%27
現在は、まだところどころに実験的に盛土がされた状況です。相続登記未了が理由だけではないのでしょうが、「未来につなぐ相続登記」という相続登記を奨励する、ホームページが法務省にアップされている理由がわかりますね。相続登記は早めに着手することが後々に役立ちます。
それに対し、名取市では、名取川の対岸で閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業区域となっています。名取市のホームページには、平成28年8月2日、閖上東地区被災市街地復興土地区画整理事業の事業計画が決定しました。閖上東地区は「地域産業の再生と新たな産業を誘導するゾーン」として、閖上地区の特色であった水産加工業の早期復興と産業用地の早期整備を図るとともに、地権者の皆様の意向を確認しながら、土地を集約・整理し、必要な道路等の都市基盤を整備していきます。と記載があります。
http://www.city.natori.miyagi.jp/content/download/30083/174645/file/土地利用計画図等.pdf
両市の対応が若干違いますね。片方は道路、片方は一部区画整理、我々がいなくなった時に評価がはっきりするのでしょう。