あしたも~菓匠三全
本郷秀隆司法書士事務所創業の地、大河原に行ってきました。
その街には東北を代表する銘菓「萩の月」で知られる、菓匠三全の工場があります。本日は三全へ訪問致しました。なお、本社そのものは仙台に移っています。
工場の入り口に創業者夫妻の銅像が配され、その右脇に「あしたも」という題字とともに銘文が刻まれた銅板があります。創業者のご子息であられる今の社長さんは創業者とともに歩んできた実績や貢献を活かしつつ、さらに積極性を持ち物事に取り組み、そしてきめ細やかな気配りもできる方です。銘文には創業者夫妻の生きざまが記されています。昭和14年北海道の教師時代にご結婚されるも、まもなく東京物理学校に入学し科学者を志す、卒業後高校教諭を経て仙台の航空電気金属研究所で終戦を迎える、昭和20年蔵王町円田に入植、22年10月15日ひと掬いの飴をつくる。その飴を遠刈田温泉で商い、「あしたも持ってきてね」と言われたことが今日の菓子づくりにつながったことが記されています。市場の変化に機敏に即応し、かつ、科学者としての気概で市場をリードしてきた歴史も記されています。安定した教諭という職に執着せず、新しい仕事に挑戦していった姿は感動を胸に穿ちます。あしたも来てねといわれたことが原動力でした。そして、あしたも来てねと言われるような、消費者に求められる菓子を製造したことが、今日を導いたともいえます。
仙台、名取に我が司法書士事務所は移転しましたが、「また頼みます」といわれるような司法書士を目指したいものです。