仙台にて 宮城県司法書士会平成28年度第4回全体研修会
先日仙台、名取、岩沼等宮城県各所より、仙台市内の宮城県建設産業会館に集まり、宮城県司法書士会平成28年度第4回全体研修会が開催されました。
青葉区支倉町にある宮城県建設産業会館まで、仙台駅より歩いて45分くらいかかり外は寒かったですが、急ぎ足だとまだ汗が出るほどでした。
仙台法務局周辺はビジネス街なので通常殺風景ですが、紅葉の時期だったせいか写真の通り風情があります。
研修の帰りに仙台の歓楽街国分町を通りましたが、午後5時台なのに賑やかでした。朝はまったく普通のビル群ですが。国分町は夜に限りますね。
第1講は「相続法の改正について」第2講は「旧民法からの相続」第3講は「無戸籍者の実情について」。
無戸籍については、周りに存在しなかったのでこの講義で現在の状況を知り驚きでした。無戸籍者とは、「日本国籍を有するものの、戸籍に記載がない者」。全国で1万人以上
いるそうです。理由は種々あるようです。要因としては➀民法772条(離婚から300日以内に出産すると前夫の子と推定され、前夫の戸籍に記載される)-8割 ➁親が虐待、貧困、ネグレクト等で出生届を出さないケースー2割 ➂その他。
戸籍がなくとも受けられる住民サービスはあり、就学もそのうちの一つですが、結果として義務教育を受けない場合が多そうです。非常に生きていくうえで不利な状況です。
この嫡出推定規定についても暫時改善してきていますが、問題が大きくなりやっとこさという感じですね。ルールが決まるとルールが目的化し、ルールが目指した本来の目的がおざなりになってしまうことの一例でしょうか。