中将藤原実方朝臣の墓6 歴史より葬り去られようとした才人
10月16日(日)名取市愛島塩手にある中将藤原実方朝臣の墓において、「第19回藤原実方朝臣墓前献詠会」が開催されました。中古三十六歌仙の一人である偉大な歌人、藤原実方朝臣を偲び、短歌を貴重な文化としてとらえ、平成10年から開催され短歌の募集を継続して行っています。
名取市長、市議会議長、第19回藤原実方朝臣墓前献詠会実行委員長等の方々が墓前に出席していました。藤原実方朝臣墓前献詠会事務局が名取市文化・スポーツ課にあるので、名取市主導で開催されているのでしょう。少し遅い感がありますが。京ではどうなんでしょうか、実方を追放した側なので催しは何もないんでしょうか。
墓前では、実行委員より短歌の朗詠、第19回藤原実方朝臣墓前献詠会実行委員長より短歌の献上、参加者の献花が行われました。
次に名取郡笠島道祖神社社務所で「短歌会」が開催されました。道祖神社では催事として、茶会、琴・篠笛の演奏、中学生優秀賞表彰、道祖神神楽の奉納が行われました。
実方が名取郡笠島道祖神社の前を馬に乗りながら過ぎようとすると、土地の人が「この神は効験無双の霊神、賞罰あきらかなり、下馬して再拝して過ぎたまえ」と言ったが、実方は「下馬に及ばず」と無視して通り過ぎようとすると、神罰により馬が暴れだし落馬がもとで、病となり帰らぬ人となったといわれています。
これが史実なら、献詠会が名取郡笠島道祖神社において開催されることもないでしょう。
愛愛